本作は(藤本ナオ⼦が)2022 年から継続して⾏っている《シナリオ・ダイアローグ》=⼈⽣は⾃作⾃演=シリーズのひとつで、今回で３回⽬の公演となります。 https://www.naokfujimoto.com/

1979 年〜2014 年までの間、中国で⾏われた⼈⼝抑制政策である《⼀⼈っ⼦政策》によって⽣まれた「私」のモノローグを中⼼とした（約 40 分間の）映像パフォーマンス作品です。

⼤晦⽇のとあるスナックを舞台に、スナックのママこと「私」が⾃分の出⾃が中国の⼀⼈っ⼦政策（産児制限政策）によるものであったことを知ったことから始まる物語です。

⾃分の⾝内のこと、常連客の話、渋⾕区のパートナーシップ制度に申請する友⼈の話など、よもやま話を織り混ぜながら、世界初の⼈⼯雪を降らせた物理学者の宇吉郎（1900-1962）⽒とその娘でありアーティストの中⾕芙⼆⼦⽒（1933-）との⽗と娘の関係性にフォーカスしたオマージュ作品でもあります。⾎縁とは、親⼦、家族とは…そして、国籍とは何か...そんなことを振り返る機会にできればと考えています。